ともえ戦の様相

 ロシアで禁止されているイスラム国(IS)のテロリストらは、敗北を喫しており、彼らの支配地域は、狭まりつつある。しかし、ISに対する勝利について語るのは、時期尚早であり、シリアでISに対抗する勢力同士が、交戦の寸前にある。ロシアは、ISに対する戦争の共通のラインを定めるべく、米国、トルコ、クルド人勢力との合意を試みている。

 イラクのテレビ局アルスマリア(Al Sumaria)の報道によれば、テロ組織ISの指導者アブー・バクル・アル=バグダーディーは、先日「告別の声明」を発表した。その中で、同指導者は、あたかもイラクのモスル(同市ではISに対してイラク軍が米国の支援を受けて戦っている)でのISの敗北を認め、味方に対して同市から逃れるかシャヒード(殉教者)として戦死するよう呼びかけた。

 アル=バグダーディーの「声明」は、どうも怪しく、専門家らは、ISが自ら敗北を認めるようなことはなく、イラク当局がテロリストらの士気を挫くために偽情報をでっちあげたに違いない、と考えている。しかし、テロの「ハリファト(イスラム帝国)」における事態は、まさに深刻である。

対IS作戦中に行われた空爆空爆で立ち上る煙。モスル、イラク、2017年3月1日=ロイター通信対IS作戦中に行われた空爆空爆で立ち上る煙。モスル、イラク、2017年3月1日=ロイター通信

https://jp.rbth.com/politics/2017/03/06/714118