なぜロシア人は見た目が暗いのか

 ロシアについて検索される疑問で一番多いものを選び、「なぜロシアは」シリーズの記事で詳細に答えたい。今回は、なぜロシア人は不機嫌に見えることが多く、あまり笑顔を見せないのか。

 ロシアの詩人で作家のアナトリー・マリエンゴフの長編小説「シニカルな人々」(1928年)では、ロシア人にニコニコさせたり、愛想よくさせたりするのは不可能だと主人公が考える。「イギリスの名誉外交官の言うことを信じるのであれば、イヴァン雷帝は私の先祖たちに笑顔を教えようとしていた。散歩中や通行中、『向こう側からくる人の顔が気に入らなければ、首を落とせ』と命じた」。だが、このような決定的な対策も、いかなる効果も生まず、「国に暗い性格が残った」。

 「首を落とせ」という話はマリエンゴフの作り話である。イヴァン雷帝は残酷であったが、笑顔を見せないなら首を落とすなんて発想にはいたらなかったであろう。イヴァン雷帝自身、飛びぬけて明るい人物ではなかったのだから。とはいえ、めったに笑顔を見せないロシア人が暗い民族だというイメージは昔からあり、ロシア人自身もそのようなイメージを持っている。社会・政治評論家ゲオルギー・ボフト氏は、こう書いている。「(ソ連の)書記長でも、(ソ連・現代ロシアの)大統領でも、国民に向けた新年の祝辞でさえ、まるで見舞いの言葉を読んでいるような表情をしている」

 

https://jp.rbth.com/society/2017/04/27/751321